ありがとう『ハイキュー!!』
ついに読み終わってしまいました。
ハイキュー‼︎45巻、最終巻です。
43巻の後半からの展開は、オールスター感謝祭とも言うべき大団円。
これって多くの漫画が最後の1話とかでサラッとやることじゃない?というような部分を、とても丁寧に濃密に情熱的に描いてくださり、ファンとしては感謝しかありません。
特に最終巻では、やっと、推しの夜久さんが出てきてくれて、そこもめちゃくちゃ嬉しかったです。
嬉しかったんですが、ああもう完結してしまったんだなという寂しさも感じています。
というわけで今回は、そんな寂しさを吹き飛ばすべく、僕の考える『ハイキュー!!』の魅力について語らせていただきます。
『ハイキュー!!』の魅力
『ハイキュー!!』の魅力はなんだと訊かれたら、とても一息では挙げきれません。
- 週刊少年ジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」が詰まったストーリー
- 勢いと繊細さをあわせ持った絵
- 思わず息を止めてページをまくってしまう白熱の試合シーン
- 全ての登場人物に役割ではなく人生を感じるキャラクター描写
- そんなキャラクター達が発するからこそ心に響く名言
……と、キリがありません。
なかでも僕が心惹かれるのは、全ての登場人物に役割ではなく人生を感じるキャラクター描写です。
全ての登場人物に役割ではなく人生を感じるキャラクター描写
『ハイキュー‼︎』にはたくさんの天才的なキャラクターが登場します。
一方で、平凡な、特別な能力を持たない登場人物も多く出てきます。そんな平凡なキャラクターにも丁寧に血を通わせてくれるキャラクター描写にとても心惹かれます。
平凡タイプの筆頭は、主人公の日向とおなじ烏野高校排球部の山口忠でしょう。
1年生の中で唯一スタメンから外れる彼は、才能も努力も足りなかった自分と向き合い、たったひとつの武器を磨くことで心身ともに成長していきます。
おなじく烏野高校排球部1年生、マネージャーの谷地仁花も、自身を「村人B」、いわゆるモブ的な存在である、と称しながらも、出来ることを見つけ、自分の力で自分の道を切り拓いていきます。
その他、主人公と同じ烏野高校にも、ライバル校にも、多くの平凡なキャラクターが出てきますが、誰一人として雑に扱われていないのが、本当に尊いです。
そうした平凡なキャラたちの一部に、自分のことも重ねて見てみたりして、奮起したり、慰められたり。
最終巻では、そんなたくさんのキャラクターたちが大集合して、正直「これ誰だっけ?」が多発してしまったほどです。
そんな彼らを探すべく、もう一度、と言わず何度も、読み返してそれぞれのキャラクターの物語を掘り下げて楽しみたいなと思いました。
練習して、練習して、また練習
語りたいポイントは山ほどあるんですが、いざこうして文字に起こしていくと、自分のアウトプットの下手くそ具合に悲しくなります。
が。そこはもう、彼らを見習って、練習して、練習して、また練習するしかありません。頑張ります。
これまでに何度『ハイキュー‼︎』に救われたかわかりませんし、これからもたくさん助けてもらうと思います。
こんなところで言ってもですが…
古舘春一先生、素敵な物語を生み出してくださり本当にありがとうございました。
というわけで、ありがとう『ハイキュー‼︎』でした。ではまた。